わたしは朝がめちゃくちゃ弱い。
かなーり、重症だとおもう。
小学校から高校まで遅刻ばっかりで、ついに卒業するまで直らなかった。
目覚まし一つじゃ絶対に起きれないし、いくら起こしてもなかなか起きない私を見た
おばあちゃんは、
「この子、病気じゃないんね。病院連れて行きんさいや。」
と母にこぼした。
私の使ってたベットは二段ベットみたいにはしごを使わなきゃ上がれなかったから、
セットした目覚ましをはしごの下に置いて、降りなきゃ目覚ましを止められないように工夫したこともあったけど、
目覚ましがなると猛ダッシュで降りて、猛ダッシュでベットにもどってまた眠り始めるので、
まったく意味がなかった。
“朝スッキリ起きる方法”という本も、ファイテンも、カーテンを少し開けておくことも、朝コップ一杯の水も、朝のストレッチも、自己暗示も、先生やクラスメートの冷ややかな視線も、何ひとつ効かなかった。
ただ遅刻するたびに、自己嫌悪だけが溜まっていく。
うぅ……、明日こそは早く起きて学校に行かなければ死ぬ!!
って思ってても、朝にはそんなことスッカリ忘れていてまた寝坊する。
または、寝る前に、また遅刻するんじゃないかって悶々と考えすぎて、夢の中でも遅刻していたこともある。
なんでこんなに自分はダメなんだろう…。
最終的にいつも起こしてくれる母に、甘えてるのかもしれない。
朝だれも起こしてくれる人がいない状況に自分を追い込めば、起きれるようになるかも…!!
と、淡い期待を抱いて大学から家を出て一人暮らしを始めたが、怒る人がいない分余計遅刻がふえてしまった。
おかしい…。こんなはずじゃなかったのにー!!
友達に言わせれば、「実家にいてもあれだけ遅刻してたのに、一人暮らしで遅刻しないわけないだろう。」だって。
たしかにぃー。(笑)
でも私だって、遅刻して、おびえながらそぉーっと教室に入るのは嫌だし、ペコペコ謝りたくだってないし、朝スッキリ起きれたならどれほどステキだろうと思う。
高校生のとき、本当にもうこれ以上遅刻はしたくないと思って、
母に朝起こすとき、顔に肌水をかけてくれ。と頼んだ。
すると母も、「いいねぇ、それならスッキリ起きれるかもねぇ。」と、言ってくれた。
「どうせだったらシャキっと一気に目覚めるように、肌水冷蔵庫で冷やしとく?」
「わぁ!!お母さんそれいい!!お願い!絶対一発で起きれるよ。」
と私も母も盛り上がり、冷蔵庫で冷やしておいてもらった。
翌朝、母が起こしにやってきて、私がなかなか起きないので、
「なおちゃーん、肌水かけるよ!!」
と言って私の顔にキンキンに冷えた肌水をかけた。
シュッ。
ビクンッッッ!!!
シュッ。シュッ。
シュッ。
うわぁぁぁぁぁぁぁー!!!!
「殺す気かぁぁぁー!!!!」
朝まだ寝ぼけ眼で、無防備で、無抵抗な私に、なんてヒドイことを!!
自分から頼んだくせに、寝耳に水じゃないけど、寝起きに肌水は不意打ちすぎて、本気でびっくりして死ぬかと思った。
思わず叫んでしまって母には悪いと思ったけど、あんなに何回もかけることないのにって思ったら腹が立ってきて、そのあと大喧嘩した。
せっかくスッキリ起きれると思ったのに、大失敗だよぉ〜。
いまだに、いい目覚めの方法がわからない。
でも、失敗は成功の元だと信じて、これからもいろんな方法を試していこうと思う。